COLUMN家づくりコラム

健康で快適な暮らしを目指した省エネデザイン

イエタッタ編集部
2021.09.20

世界で劣る日本の省エネ基準

地球温暖化防止のため、世界的に省エネ住宅が求められています。省エネ住宅とは、高い断熱性能と気密性能により、少ないエネルギーで冷暖房できる住まいのことで、人にも地球にも優しい住宅です。先進国では義務基準を設けている国があり、日本でも近い将来には義務基準を設ける予定です。一般的な規模の住まいを壁掛けエアコン1台で冷暖房可能なぐらい技術は進化しているので、未来基準の超高性能住宅を目指した家づくりも選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。

 



断熱性能と機密性能

断熱性能は保温力、機密性能は隙間の少なさを表しています。それは、材料の性能と厚みで決まるため、高い性能の断熱材を使っているからといって高断熱とは限らないことに注意しましょう。機密性能は、一棟一棟実測しないと数値が出ません。こだわりたい場合は、気密測定ができるか相談してみましょう。

長く暮らせばコスパ良し

性能の高い省エネ住宅は、保温性能が高いことを意味しています。そのため少ないエネルギーで冷暖房ができるので、光熱費が安くなります。性能を高くした分だけ工事費は高くなりますが、長く暮らすことで光熱費から工事費の投資分を回収できる可能性があります。車と同じで燃費のバランスを考えましょう。

窓の重要性

住宅の熱の出入りが約50%が窓となっています。高断熱化を目指すには窓の強化を最優先にしましょう。窓はガラスとバックの種類によって性能が異なります。アルミよりも樹脂の方が性能が高いこともあり、先進国では樹脂窓の普及率が非常に高くなっています。また断熱リフォームで建てた後に内窓をつける方法も有効です。

パッシブデザイン

省エネ住宅は、断熱性能や機密性能だけでなく住宅環境の力を生かすことが大切です。(この手法のことをパッシブデザインといいます。)例えば太陽の光は、LDKの大きな窓(約3.3㎡)でこたつ1台分の熱量があります。夏は屋根や外付けブラインドで日射を遮り、冬は積極的に光を取り入れるデザインが有効です。

第一種換気

自然吸気と機械廃棄で行う一般的な第3種換気では、外気がそのまま入ってくるので約30%の熱を失っています。吸気と排気の両方を機械で行う第一種換気では熱交換により熱損失を最小限にとどめることができます。ただし機密性能が低いと計画的な換気ができないので注意が必要です。

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