COLUMN家づくりコラム

二世帯住宅のメリットデメリット・建築における注意点とは?施工事例も併せてご紹介

イエタッタ編集部
2024.05.03

二世帯住宅のメリットデメリット・建築における注意点とは?施工事例も併せてご紹介

 

二世帯住宅

 

親世帯と子世帯がひとつの建物で同居することを、二世帯住宅といいます。

「親が高齢になったので、同居を考えている」「二世帯住宅にするとコストカットできるって本当?」

二世帯住宅に関心があると、このようなお悩みはつきないでしょう。

 

この記事では、注文住宅で二世帯住宅を建てるメリットとデメリット、デメリットをなくす方法、注意点などを解説します。

 

目次--------------------------------------------

・二世帯住宅のメリットは「助け合い」

・二世帯住宅はデメリットも沢山ある

・平屋のデメリットとは?

・二世帯住宅を考えている場合はデメリットを一つ一つ潰していこう

・二世帯住宅にする際に注意するポイントとは?

・二世帯住宅の施工事例おすすめ3選

・大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で注文住宅をお考えならイエタッタへ

・関連リンク

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二世帯住宅のメリットは「助け合い」

 

助け合い

 

二世帯住宅のメリットは、同居する人数が増えるため「助け合い」の機会が増えることです。

どのような助け合いができるか、具体的に紹介します。

 

・子育てを親世帯に手伝ってもらえる

子育てを経験した親に、不慣れな子育てを手伝ってもらえることは、心強さがあります。

共働きの子育て世代も増えており、子供が熱を出してしまったときも同居する親へ世話を頼めれば、安心して出勤できるでしょう。

 

・親世帯を一人にすることなく、介護や面倒を見ることができる

年齢と共に介護が少しずつ必要になってくる親世帯との同居は、近くで見守れるため心配が減ります。

介護のために行き来する手間がかからず、親の様子を確認できて安心です。

 

・生活費や建築費などの予算アップ・コストカットを行える

二世帯住宅では生活に必要なスペース、例えばお風呂場やキッチンなどをひとつにまとめられます。

その分のコストカットができ、または減らした分広い部屋にもできるので、理想の住まいを設計できます。

二世帯住宅は広さが必要なものの、二世帯で費用を出し合う場合は、予算アップも可能です。

 

・水道代や光熱費などを抑えることができる

親世帯と子世帯の負担について相談し、互いに合意すれば、メーターをひとつにして基本料金を1世帯分カットする方法があります。

この方法でコストカットを期待できる費用は、どちらの世帯も利用する、水道光熱費・通信費・動画配信サービスの料金・サブスクタイプの音楽配信などです。

 

・相続税を抑えることができる

親と同居していると、相続税を減額できる「小規模宅地等の特例」の対象になる可能性が、別居の場合よりも高くなります。

玄関と居住スペースが完全別の設計であっても、一定条件を満たせば対象になります。

 

 

二世帯住宅はデメリットも沢山ある

 

デメリット

 

メリットの多い二世帯住宅ですが、デメリットも併せて知り、後悔のない家づくりをしましょう。

 

・生活リズムのずれがストレスになる

子世帯が遅くまで起きているものの、親世帯は早く寝るのでストレスを感じる場合もあれば、親世帯は休日も早起きで活動し、ゆっくり休みたい子世帯はストレスに感じるケースもあります。

 

・世代別の考え方などで言い争いになることも

それまで別々で暮らしてきた親世帯と子世帯が同居するので、異なる考え方がぶつかることがあります。

小さなことでも近くで暮らすと、どうしても気になってしまい、言い争いに発展するかもしれません。

 

・共用スペースの使い方で気を使ってしまう

コストカットのために共用スペースを設置した場合、自由に使いづらいと感じることがあります。

例えば、生活に必要なキッチンや洗面所を共用にすると、親世帯・子世帯がいつ料理や洗濯をするかのタイミングが合わず、ストレスを感じやすい点です。

 

・様々な費用に関して、家計の分担などの問題が生じる

基本料金などを抑えるため、二世帯分をまとめた水道光熱費などの分担は、状況に応じて分けなければ問題が生じてしまいます。

お金のことは親子でも相談しづらい内容のため、わだかまりができる恐れもあります。

 

・兄弟姉妹がいる場合、相続で問題が生じることもある

共有名義で二世帯住宅を購入した場合、親が亡くなると親の共有持ち分は相続財産です。

兄弟姉妹がいると、その部分を巡って相続争いになる可能性があり、子世帯が住み続けたくても退去を強いられるケースもあります。

 

 

二世帯住宅を考えている場合はデメリットを一つ一つ潰していこう

 

二世帯住宅

 

大きなメリットを生かすためにも、デメリットをひとつずつ解決し、二世帯住宅を実現させましょう。

 

・生活リズムのずれ・共用スペースの使い方に関する問題は住宅のタイプで解決

二世帯住宅は下記3つのタイプがあるため、同居する家族に合うものを選ぶと暮らしやすくなります。

 

➀建物内のスペースのほとんどを共用する「完全同居型」

➁キッチンやお風呂場、洗面所など一部のみを共用する「一部共用型」

➂玄関から全てを別にし、共有スペースはない「完全分離型」

 

生活リズムの違いがストレスに感じたり、共用部分の使い方に気を遣ったりする場合には、完全分離型が人気です。

 

・世代別の考え方に関する問題はお互いの家族・世帯の考え方を共有し理解を深めて解決

親子それぞれの暮らしをお互いが詳しくは知らないため、同居する前にお互いの暮らし方や気になるところを話し合いましょう。

共用部分の使い方などの話し合いも済ませておくと、ストレスの軽減につながります。

 

・費用の問題は話し合いを行い、問題が生じるのであれば住宅タイプで解決も可能

住宅のタイプにより負担の仕方は変わりますが、食費や水道光熱費などの負担や家計管理の相談も、事前にすることが大切です。

それでも住み始めて気になる部分が出てきたら、その都度調整しましょう。

 

・相続関連の問題は子世帯・親世帯だけでなく兄弟姉妹も一緒に確認しておくと良い

相続関連の内容については二世帯住宅を建てる前に、兄弟姉妹とも話し合いをしておくと、トラブル回避に役立ちます。

両親が亡くなったあと、継続して住む・売却する、親世帯が介護施設に入ることになったらなど、思いつくケースを相談しておきます。

 

二世帯住宅にする際に注意するポイントとは?

 

相続

 

注文住宅で二世帯住宅を建てるとき、以下のポイントに注意しましょう。

 

・相続税に関して、小規模宅地等の特例の適用ができるような住宅にしておく

故人の自宅の土地や故人と同居していた親族の土地に対し、条件を満たすと利用できる制度で、適用された場合自宅の土地100坪まで、その土地評価額の8割が減額されます。

その条件の中で重要な部分は、相続の対象となる人物であり、「配偶者」・「同居の親族」・「自己所有の家を持たない別居の親族」が相続した場合にのみ適用されます。

また構造上区分された独立性のある二世帯住宅の場合、区分所有建物登記を行うと、その建物に住む子が相続する際に、被相続人の住居部分以外の土地は、小規模宅地等の特例の適用が受けられなくなる可能性があることに留意する必要があります。また、建物に共有性がある場合は、建物が一体として扱われるかどうかが重要なポイントとなります。

 

・二世帯住宅や完全分離型の住宅は固定資産税が安くなる

固定資産税は相続税とは逆で、区分所有建物登記をし2棟扱いにした方が、通常の1戸あたりよりも土地・建物の固定資産税が下がります。

 

二世帯住宅で「区分登記」が行われている場合の固定資産税の軽減措置について説明します。

 

まず建物の固定資産税について、床面積が240㎡までの二世帯住宅については、固定資産税が半額になります。具体的には、「固定資産税評価額 × 1.4% × 1/2 × 2」と計算され、この軽減は3年間適用されます。ただし、3階以上に位置する耐火または準耐火建築物の場合、軽減期間は5年間に延長されます。

 

次に、建物の固定資産税について、400㎡までの場合、小規模宅地の特例により固定資産税が1/6に軽減されます。400㎡を超える部分については、一般住宅用地の特例により固定資産税が1/3に軽減されます。この軽減は3年間適用され、具体的な計算方法は「固定資産税評価額 × 1.4% × 1/6 × 2」となります。これにより、二世帯住宅の固定資産税負担が大幅に軽減されることになります。

 

・使用できる補助金をあらかじめ探して検討する

子育てエコホーム支援事業

子育て世帯や若者夫婦世帯がエコホーム支援事業者と契約して、長期優良住宅またはZEH水準の住宅を新築する際に、国から1戸あたり40万円から100万円の補助が出る制度です。

 

【地域ごとの住宅補助】

二世帯住宅を建てたい地域の自治体で、独自の補助金を出している場合があります。

こまめに自治体のホームページなどをチェックしましょう。

 

・親世帯が過ごす空間をバリアフリーにし、寝室の近くにトイレを設置しておく

高齢になるとつまずきや転倒が大けがにつながるので、段差をなくす工夫が必要です。

夜中にトイレへ行く回数が増えることも考えて、親世帯の寝室近くへトイレを配置しましょう。

 

 

二世帯住宅の施工事例おすすめ3選

 

①心地よく支え合う二世帯の家

 

二世帯住宅

 

【基本情報】

施工事例:『ウィズ・ハート』~心地よく支え合う二世帯の家~

本体価格 2,000万円~ 

坪単価  60万円~ 

延床面積 176㎡/53.24坪

 

【1階 間取り】

1階 間取り 

 

【2階 間取り】

2階間取り

 

1階が親世帯、2階が子世帯の居住スペースです。

2階にある子世帯のお風呂やトイレ、洗面所などの水回りは、1階の親世帯の寝室から最も遠いところに配置されており、水を流す音などがストレスにならないように作られています。

また、2階に上がる動線も1階の親世帯の居住スペースと重ならないようになっているので気兼ねなく生活できるようになっています。

 

②狭小でもタテヨコに空間が広がる二世帯住宅

 

二世帯住宅

 

【基本情報】

施工事例:【土地17坪】狭小でも光の入る開放的な家

本体価格 1,500万円~2,000万円

坪単価  43万円~57万円

延床面積 115.54㎡/34.9坪

 

【1階 間取り】

1階 間取り

 

【2階 間取り】

2階 間取り

【3階 間取り】

3階 間取り

1階部分は叔父叔母世帯、2、3階部分が依頼者様世帯の居住スペースです。

1階にあるダイニングスペースからアクセスできるウッドデッキでは、叔父叔母世帯の趣味であるガーデニングを楽しむことができ、都市部にいながら理想的な暮らしを実現しています。

また2階にはアイランドキッチンを中心としたLDKが設けられており、カウンター付きで料理や食事をしながら子供たちと会話を楽しむことができる開放的な空間になっています。またバルコニーにはアイアンフレームを使用しており、視界を遮ることなく光と風が流れる開放感あふれる空間でアウトドアが楽しめるようになっています。

 

このように、各階ごとに異なる機能を持ち、多世代の家族が一緒に暮らしながらも各自のプライバシーを保ちつつ、共有の楽しみを享受できる設計が特徴的な2世帯住宅です。

 

③左右に生活ゾーンを分けた過ごしやすい二世帯住宅

 

二世帯住宅 

 

【基本情報】

施工事例:集いの時間と自分の時間を大切にする『こだわりの邸宅』 2階建て二世帯同居の家

本体価格 〜7,500万円

坪単価  90万円~100万円

延床面積 249.68㎡/75.52坪

 

【1階 間取り】

1階間取り

【2階 間取り】

2階間取り

 

 

共用の玄関とサロンを中心にして、左右にそれぞれの居住スペースが配置されているタイプの二世帯住宅です。親世帯の居住空間の近くには楽に上下移動ができるようにエレベーターも設置されており、バリアフリー的な観点からも過ごしやすい設計になっています。また、1階にあるキッチンに隣接した家事室では、洗濯して干してアイロンがけをするという一連の家事が行いやすくなっています。




大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で注文住宅をお考えならイエタッタへ

 

注文住宅で二世帯住宅を選ぶメリットとデメリットを紹介しました。

思い浮かんだデメリットをひとつひとつなくしていき、納得のいく二世帯住宅を作りましょう。

 

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